「給料とボーナスはどう決まる?」

2019/12/26 ブログ
logo

毎年給料がアップする定期昇給
━━━━━━━━━━━━━━
ひと昔前の日本企業では、社員が仕事をしてもしなくても、年功序列で毎年給料が上がっていました。
これを「定期昇給」といいます。
定期昇給は4月に実施されるため、労働組合は、それに合わせて基本給そのものの底上げ(ベースアップ=ベア)を求めて企業と交渉しました。
これが春に行われるので「春闘(しゅんとう)」と呼ばれました。

ボーナスも毎回数カ月分が支給されていた時代もあったのですが、いまではそんな企業はなかなかありません。
不況が続いたことで、「働かなくても毎年給料が上がっていくのはおかしい」
「年齢が同じというだけで給料が同じなのは理不尽だ」という声が上がったのです。

そこで、「業績給」という考え方が生まれてきました。
業績給では、まず「あなたにはこれだけの働きに対して、○○円の給料を支給します」と最初に決めておきます。
その人が、期待以上の成果を出したら、翌年には給料が上がります。
逆に、期待以下の働きしかできなかったら翌年の給料は下がるわけです。

「年俸制」という方式もあります。
私もNHKに勤務していた時代、管理職になってしばらくしたら、年俸制になりました。
仕事の成果によって、同じ年齢の社員でも給与に大きな差がつく方式です。
そして、いま政府は労働時間に関係なく、仕事の成果に賃金を支払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を目指しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボーナスは必ず支払われるものではない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボーナスは本来、「今年は社員の頑張りで儲けが増えたので、その分をみんなに還元しましょう」という趣旨で、
企業の業績に応じて支払われるものでした。
ところが、毎年決まった時期にボーナス3ヶ月分が支払われていたとすると、
社員は毎年給料を15ヶ月分もらえるものと思うようになります。
ボーナスを給料の一部として考えるようになるわけですね。
そこで、ボーナス返済を見越した住宅ローンを組む人も出てきます。

しかし、日本では不況が続いたことで、ボーナスをカットする企業も増えるようになりました。
結果として、業績に応じて支払う本来の形に戻ったわけです。

▼池上彰著『イラスト図解 社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる』(KADOKAWA)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046022957/studywalker-22